出面とは?出面表の作り方やエクセルの無料テンプレートを紹介

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目次

出面表は建設業においてとても重要な記録です。

出面表を作成することで賃金計算の手間を省いたり、安全管理に役立ったりなど、多くのメリットがあります。

ただ、いざ作成するとなると、出面表には何を記載すれば良いのか、どのように作成すれば良いのかなどの疑問点がたくさんあることに気づくケースも。

この記事では、出面の意味や出面表の作成方法について詳しく解説します。

また、出面表の効率的な管理方法についてもふれていますので、ぜひご一読ください。

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出面とは

出面(でづら・でめん)とは、職人の出勤日数を指します。

かつては元請けの企業が作業員を直接集めて工事を行うケースが多く、その際に支払う給料の計算方法が「作業日数×労務単位」でした。

この作業日数にあたるのが出面です。

出面が報酬に直接つながることから、日当自体を指すこともあります。

また「出面を取る」という使われ方をする場合は、出退勤を確認する行為を意味します。

出面表とは

出面表は、一定の現場で入退場している人の入退場管理を目的として作成されたのが始まりです。

具体的にはいつ、どの現場で、誰が、何時間作業したかなどの情報を記録して管理する役割を果たします。

一般的な企業だと出勤簿や報告書にあたるものです。

また、現在では入退場管理の他にも、賃金や報酬の支払い、安全管理、無災害記録など幅広い用途で活用されています。

出面表を作成する目的

出面表を作成する目的は主に4つあります。

  • 賃金を計算するため
  • 安全管理のため
  • 労務を管理するため
  • 新人教育のため

それぞれ詳しく紹介します。

賃金を計算するため

出面表が使われるようになった最初の目的は、作業員の賃金管理です。

作業員の出勤に関する記録をまとめ、その情報を元に賃金の計算を行います。

出面表を活用して管理をすることで、計算ミスや情報漏れが無くなり適切な賃金を払うことが可能です。

また、賃金計算の手間を省き、担当者の負担軽減にもつながります。

安全管理のため

かつては賃金計算の方法として用いられていた出面表ですが、現在は安全管理を目的として使われることが増えています。

出面表を作成することで労務災害を防ぐことが可能です。

ただし、出面表を用意することが直接労災防止になるわけではありません。

出面の記録を取ることで、その原因を取り除き安全性を高めることができます。

例えば、作業員の労働時間を記録することで、どの工程がボトルネックになっているのか可視化できます。

その部分の問題点を改善すれば、業務の効率化やトラブルの防止が可能です。

また、出面表は「無災害労働日数」の記録にも役立ちます。

無災害労働日数とは、労働災害が発生していない期間を示す数字で「工程日数×作業員数」で求められます。

無災害労働日数を出面表で記録しておくことで、どれだけ安全に作業を進められているのか一目で確認可能です。

このように、出面表は安全管理において大きな役割を担っています。

労務を管理するため

出面表を作成すると、労務管理の際に役立ってくれます。

建築業では、労働基準法により企業は労務管理として「労働者名簿・賃金台帳・出勤簿」をつけることが義務付けられています。

これらの作成で面倒になるのが、給料の支払いについてです。

建設業では、下請負業者と結ぶ契約として「請負契約」と「常傭契約」の2種類があります。

常傭契約の場合、発注は日数単位で行われ給料も日当になります。

出面表では出金情報や労働者の名前、給料の支払い状況を記録するため、この日当計算が楽になるのです。

結果として労働者名簿・賃金台帳・出勤簿を作成する手間を省くことができます。

新人教育のため

出面表の作成を新人に任せることで、新人教育を兼ねることができます。

これは、作業工程全体について考える経験になるからです。

例えば、

  • 作業を工期通りに終わらせるためには1日何人の作業員が必要か
  • 作業を効率的に進めるためにはどの工程を効率化すべきか

など。

建設業では作業全体の把握が大切です。

出面表の管理を通して、その能力を伸ばすことができます。

新人に出面表の管理を任せる場合は、なるべく小さな現場で出入りが少ない方がミスが起こりづらく、指導する際も楽になりおすすめです。

出面表に記載する内容

出面表は建築業において大切な要素です。

ただ、いざ作成するとなると何を記載すればいいのか悩む方も多いでしょう。

ここからは、出面表を作成する際に記載すべき内容を紹介します。

特に重要な項目が以下の5つです。

  • 氏名
  • 現場名
  • 給料
  • 労働形態
  • 勤務日

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氏名

まずは氏名を記載しましょう。誰の出面なのか明確にするためです。

記載の形式は苗字のみでもフルネームでも問題ありません。

ただし苗字のみの場合、同じ姓の人がいたら区別できるように記載しましょう

例えば「山田 太郎」「山田 次郎」の二人がいた場合、

  • 山田 太郎→山田(た)
  • 山田 次郎→山田(じ)

など。

現場名

どの現場の出面表なのか分からなくなるのを防ぐために、現場名を明確に記載しましょう。

また、現場ごとに分けることで、現場単位での人工計算ができるので、利益につながる顧客の分析なども可能です。

給料

時給なのか日給なのか記載します。

作業員への給料に直接関わる項目なので、ミスのないように気をつけましょう。

今回、弊社が提供しているテンプレートでは、右側に作業者のトータルの勤務時間を集計する欄があります。

この作業者欄で時給なのか日給なのかで色分けをしてもいいですし、作業者欄の横に「時給」「日給」などと表示しても良いかと思います。

労働形態

作業員によって労働形態に違いがあれば、出面表に記載しておくと役立ちます。

例えば以下の労働形態などです。

  • 通常労働
  • 時間外労働
  • 休日労働
  • 深夜労働

カスタマイズの一例としては、時間外労働分はコメントにしたり、深夜の場合は赤文字にしたりすると良いでしょう。

勤務日

働いた日付と時間を記載しましょう。

右側の作業者欄で、月のトータルが自動的に集計されます。

出面表を作成する方法

出面表を作成する方法は大きく分けて3つあります。

  • 手書き
  • ソフト
  • テンプレート

それぞれ特徴が異なるので、自社に合った方法がどれなのか確かめてみてください。

手書き

元々出面表は手書きで作成されるのが一般的で、1枚1枚に必要な情報を書き込み、ファイリングして保管されていました。

しかし、手書きでの管理は時間と手間がかかりすぎる上、記入ミスも起きやすくなります。

また、ファイリングして保存するための場所の確保も必要です。

他にも帳簿に出面表の情報を活用する際も手作業になるなど、手書きの出面表には多くのデメリットがあります。

そのため、現在はソフトやテンプレートを活用した管理が主流です。

ソフト

出面表ソフトを活用した管理方法のメリットは、アクセスがしやすいことです。

パソコンやスマホから簡単に入力できるため、出面表のために会社に戻る必要がありません。

また、労務の自動計算機能が搭載されているソフトを選べば、出面管理での負担を大幅に軽減することが可能です。ただし、ソフトの導入にはコストがかかるというデメリットがあります。

また、使い方が難しく慣れるまでは逆に記録に時間がかかる場合がある点も注意が必要です。

テンプレート

手軽に出面表を作成したいなら、無料テンプレートの利用がおすすめです。

これは配布されているテンプレートをダウンロードして、Excelにて管理する方法です。

関数を活用することで入力や計算の手間を省くことができ、Excelでの作業に苦手意識があっても問題ありません。

テンプレートの中には、あらかじめ計算式が設定されていて、数字を入力するだけで利用できるものも用意されています。

また、無料テンプレートを活用すれば導入コストがかからないため、ひとまずダウンロードして自社に合うか確かめることも可能です。

先程も紹介したように、出面管理表のExcelテンプレートは弊社クラフトバンクでも提供しております。以下のリンクからお気軽にダウンロードしてみてください。

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まとめ

この記事では出面の意味や出面表の作成方法について解説しました。

出面とは、職人の出勤日数を意味します。その管理をするための記録が出面表です。

出面表を作成する目的は賃金計算の他にも、安全管理や労務管理、新人教育など多くの用途で活躍してくれるので、必ず作成しましょう。

出面表を作成する上で記載すべき項目は以下の5つです。

  • 氏名
  • 現場名
  • 給料
  • 労働形態
  • 勤務日

他にも現場ごとに必要だと感じた項目があれば記載しましょう。

出面表を作成する方法として手書きや管理ソフトの活用がありますが、まずはExcel無料テンプレートがおすすめです。Excelであれば、自社にあったカスタマイズも簡単にできます。

また、Excelでの管理が難しいと感じる人は、専門のソフトを使うのも良いでしょう。

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