建設業向けマッチングアプリ5選|利用の効果や注意点について

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目次

建設業界の人手不足や業務効率化は、多くの企業にとって喫緊の課題です。マッチングアプリを活用すれば、これらの課題解決に繋がる可能性があります。

本記事では、建設業者におすすめのマッチングアプリを5つ紹介しつつ、以下の視点についても解説します。

  • 建設業向けマッチングアプリの種類
  • 建設業者がマッチングアプリを利用する利点
  • 建設業向けマッチングアプリの注意点

マッチングアプリ導入を検討している、自社の運営を効率化できるアプリを探している建築業者の方は、ぜひ参考にしてください。

建設業向けマッチングアプリの種類

建設業向けのマッチングアプリには「建設業者と一人親方を結びつけるアプリ」と「業者と施主を直接つなぐアプリ」の2種類があります。

建設業者と一人親方をマッチングするタイプは、人手不足に悩む建設業者と仕事を求める一人親方を結びつけるBtoB(企業間取引)システムを採用しています。急な工事の依頼や、専門的な技術が必要な現場での利用が一般的で、業者間での効率的な人材配置を実現できるでしょう。

業者と施主をマッチングするアプリの特徴は、建設業者と建築やリフォームを依頼する施主とを直接つなぐBtoC(企業対消費者)システムであることです。内装工事やリフォーム、空き家の解体など、多様な用途で活用されており、仲介手数料が不要である点や、口コミ評価機能を通じて信頼性を高める利点があります。

建設業向けマッチングアプリ5選

ここでは、建設業向けマッチングアプリを5つ紹介します。

  • 助太刀
  • 請負市場
  • 現場のヒーロー
  • 解体の窓口
  • ザ・ハウス

それぞれ特徴が異なるため、自社のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。

助太刀

助太刀は、建設業界の課題である人手不足を解消するため、職人と工事会社を直接繋ぐ、スマホアプリ型のBtoBマッチングサービスです。

最大の特徴は、アプリやチャット機能で発注者と職人が手軽にやり取りできる点です。条件に合った仕事を探しやすいことから、特に一人親方にとってメリットが大きいサービスと言えるでしょう。

助太刀を使うことで、職人は自分の希望する条件で仕事を探し、応募できます。メッセージ機能で、条件の確認や交渉などもスムーズに行えます。また、AI顔認証による本人確認機能も搭載しており、安心・安全性の高いプラットフォームとなっているため、仕事を探している職人が多く集まっているでしょう。

主な機能

利用料金

対応デバイス

  • チャット機能で手軽なやり取りが可能
  • AI顔認証による本人確認機能で安心・安全性を確保

無料(有料プランもあり)

iOS/Android

請負市場

請負市場は、建設業界の企業と一人親方をつなぐ業者間マッチングアプリです。

登録企業数が19,000社以上と多いため、新規取引先を拡大したい、もしくは地元以外の受注先を探している職人とつながれます。

請負市場では、評価や工事実績をランキング形式で確認できるため、職人が安心して発注先を選べるのが特徴です。また、希望する地域や業種を登録しておくことで、条件に合う案件が登録された際に通知が届くシステムも備えています。

主な機能

利用料金

対応デバイス

  • 登録企業数が多く、広範囲の取引先探索が可能
  • 相手の評価や工事実績をランキング形式で確認できる

無料

iOS/Android

現場のヒーロー

現場のヒーローは、建設業界の人材不足を解消するために作られた、職人と事業者を繋ぐ教育型マッチングサービスです。

特徴は、職人のスキルアップを支援するオンライン研修を備えている点です。建設業未経験者でも安心して学習できる初心者向けコースもあり、将来的には実技研修や他業種向け講座も展開予定です。

また、独自のランク認定試験制度も特徴の一つです。試験結果によって職人のスキルを客観的に判断できるため、安心して発注できます。簡単に工事案件に応募できる機能もあり、事業者とのマッチングも可能です。

主な機能

利用料金

対応デバイス

  • 職人のスキルアップを支援するオンライン研修が充実
  • 独自のランク認定試験制度あり

無料

iOS/Android

解体の窓口

解体の窓口は、解体業者と解体工事を依頼したい個人をつなぐ、完全無料のマッチングアプリです。

最大の特徴は、近隣の複数の解体業者から、最安値の見積もりを簡単に比較できる点です。利用者が物件情報と物件写真を入力するだけで、後は業者間で価格競争が行われる「逆オークション方式」を採用しています。

空き家解体の需要増加に伴い、2022年7月にはマッチング希望者数が1万人を突破するなど、利用者を増やしています。

主な機能

利用料金

対応デバイス

  • 逆オークション方式で最安値の見積もりが簡単に比較できる

無料

Webブラウザ

ザ・ハウス

ザ・ハウスは、注文住宅の建築を希望する施主と、建築家・工務店、ハウスメーカーをつなぐマッチングサービスです。実績は2300軒以上で、資金計画や土地探しといった家づくりの初期段階から依頼主と関わることになります。

自力で工務店を探すのは大変だと感じる方や、デザイン性の高い建築家住宅を希望する方が集まるサービスと言えるでしょう。

主な機能

利用料金

対応デバイス

  • 資金計画や土地探しなど、家づくりの初期段階から相談可能

無料

Webブラウザ

建設業者がマッチングアプリを利用する利点

ここでは、建設業者がマッチングアプリを利用する4つの利点について解説します。

  • 人材不足の解消
  • 業務効率化
  • コスト削減
  • 自社のPR

特に一人親方にとっては、マッチングアプリの利用が仕事探しや収入の安定化に役立ちます。

人材不足の解消

建設業界では深刻な人手不足が続いており、必要な人材を確保することが難しい状況です。マッチングアプリを活用することで、従来の人材紹介会社や求人広告に頼らずとも、より広範囲から条件に合った人材を探すことが可能になります。

特に、専門性の高い職人や、急な仕事に対応できる人材を探す際に効果を発揮します。

業務効率化

マッチングアプリを使えば、人材探しの時間と手間を大幅に削減できます。従来の電話や紹介による方法と比べ、はるかに効率的です。

オンライン上で条件に合った人材を探せるため、スムーズに仕事を受注できます。

コスト削減

人材紹介会社を利用して人員を確保する場合、高額な手数料が発生することがあります。マッチングアプリは利用者との直接取引になるため、中間マージンをカットしつつ、人材採用にかかるコストを大幅に削減可能です。

従来の人材募集にかかっていた費用を抑え、より多くの案件獲得や従業員の待遇改善などに予算を充てられるでしょう。

自社のPR

マッチングアプリは、自社の情報や施工事例を効果的に発信できるツールでもあります。多くの企業や職人にPRできるため、ホームページ代わりに利用することも可能です。

自社の強みや実績を分かりやすく伝えることで、認知度向上やブランディングにもつながります。さらに、優秀な人材からの応募や、新たな取引先からの依頼が増える可能性も高まるでしょう。

建設業向けマッチングアプリには注意点もある

建設業向けマッチングアプリの利用を検討するうえでは、以下に挙げる注意点があることも覚えておきましょう。

  • 評価システム
  • 手数料
  • トラブル発生時の対応
  • 個人情報の取り扱い
  • マッチングアプリの特性

上記の点に注意を払うことで、アプリをより安全かつ効果的に活用できます。

評価システム

多くのマッチングアプリには、発注者と受注者が互いを評価するシステムがあります。高い評価を得ることで、より多くの仕事の獲得や人員確保につながるでしょう。

一方で、評価が低い場合は今後の運営に影響を及ぼす場合もあります。

特に、利用開始当初はアプリ内での実績が少ないことから、評価を得るために無理な依頼を引き受けたり、報酬を安く設定したりするケースも見られます。

しかし、長期的な視点で安定した事業運営を目指すのであれば、適切な価格設定と仕事量を維持することが重要です。

手数料

建設業向けマッチングアプリを利用する際は、手数料が発生する場合もあります。サービスによって手数料体系が異なるため、事前に確認することが重要です。

例えば、案件掲載のみなら無料、オプションサービスを利用する場合は費用が発生するといったケースがあります。自社の予算や利用目的に合わせて、手数料体系を比較検討するのがおすすめです。

トラブル発生時の対応

マッチングアプリ上での取引においては、トラブルが発生する可能性も考慮しなければなりません。そのため、サービス提供会社のサポート体制が充実しているか事前に確認することが重要です。

公式サイトの更新頻度や「よくある質問」の内容、問い合わせ窓口の有無などを確認することで、サポート体制をある程度判断できます。安心してサービスを利用するためにも、トラブル発生時の対応について事前に確認しておきましょう。

個人情報の取り扱い

マッチングアプリを利用する際には、個人情報の取り扱いにも注意が必要です。サービス提供会社のプライバシーポリシーを確認し、個人情報が適切に取り扱われているかを必ず確認しましょう。

プライバシーポリシーには、個人情報の利用目的や第三者への提供について記載されています。自身の個人情報がどのように扱われるのかを理解したうえで、利用するサービスを決定することが重要です。

マッチングアプリの特性

マッチングアプリはあくまでも「仕事の出会いの場」を提供するものであり、必ずしも円滑なやり取りが保証されるわけではありません。マッチングアプリを利用したからといって、必ず人員が集まるわけではないことを理解しておく必要があります。

また、アプリ上で発生したトラブルについて、サービス提供会社がどこまで責任を負うかも事前に確認が必要です。利用規約などを確認し、サービス提供会社の責任範囲を把握しておきましょう。

まとめ

今回は、建設業向けのマッチングアプリについて解説しました。建設業では、事業者と一人親方をつなぐものや、業者と施主をマッチングさせるタイプのアプリなど、さまざまな特徴を持つアプリが利用可能です。

本記事で取り上げたマッチングアプリの活用効果や注意すべき点を参考にして、自社に最適なアプリを選択しましょう。

また、マッチングアプリの選定時には「クラフトバンク」もぜひ検討してみてください。クラフトバンクは、すでに25,000社を超える建設工事会社が活用している実績があります。

売上や資格などの基本情報に加え、約2,000種類に及ぶ対応可能な工事内容や希望する単価、取引先情報などの非公開データも提供されているため、貴社の要望に適した工事会社とのマッチングが可能です。

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